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田中泯さんの「彼岸より」に足を運んで

 初、原摩利彦さんとのお仕事。2m尺八「空道」をレコーディングして「彼岸より」の一部で使用して頂きました。舞台の内容は特に明かされてはおらず、最初から興味を唆られる。これは、恐らく、戦争の話。命の話。



 僕は田中泯さんのファンで、役者としても勿論、生き方も少し、お手本としているところがあるかも知れません。とにかく、舞台上でも隙がない。東京で公演しないのが不思議なくらい、原さんの音楽は勿論、照明、スモーク、演出、音響、全てにおいて度肝を抜かれました。舞台として見て、久しぶりに心がワナワナしてしまった。またしないかなと思っています。

 泯さん独りでのダンス。これ程に、残酷さや、人間の内側の感情の繊細さが空間に広がるなんて。


 僕は、音楽は舞台より、日常にあるべきと思っています。だから、尺八を吹く技術は日常ほ中で身につけています。料理を作る時、人と話す時、身支度する時。泯さんの身体の動きを見ると、これもダンスとしてよりも、日常の中で付けた自然の動きに感じました。特別ではない特別。


 きっと、こういうところも、僕が影響を受けているんだろうとなと思います。今年最初に見た舞台。とても良かった。4月の「TIME」も楽しみにしています。

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