Hiroyuki Kudoh2022年8月16日6 分本栖で出会う文化は原始を覆い、本質を侵食し、溶けるような、あたかも文化が本質のような。 卵の殻のようなそれは、以下様にでも変化する命を守るに値するも、まさに守るものでしかなく、あたかも躰そのままのような。 触れるとは何に触れるのか。殻に触れ、命に触れず。
Lenzan Kudo2022年7月5日2 分白と黒の世界白と黒の世界 黒は死に畏怖する世界。 常に死と隣り合わせの、そして口の中が錆び付くような、自分自身が散り散りになるような。 白は死後の世界。 この白い世界はどこまでも果てしなく、また現実味がなく、しかし確実に死を感じる。 二つの世界は、一つに等しく、それは黒が線に対して、白
Lenzan Kudo2022年6月29日2 分根のある尺八禅の響 イノチを ウバウ イノチを イレル イノチを トオス イノチは キク 実態のない心地よい ヒビキを どうして尺八は根の部分を切り取ってしまうのだろう。そんな事を考えるようになったのは竹採りをしに行くようになってからだ。加工しやすいのか、造形的に嫌だったのか。しかし、...
Lenzan Kudo2021年12月30日4 分禅の響を求めてふと、何故、私は尺八を吹いているのか。そのような事を思うことがあります。今年は特に様々な視点で考えさせられました。メニエール病で二十代後半から尺八ができなくなり、35歳で活動を再開した時、私は仕事のためではなく、人や地域、地球の環境に寄り添う音楽を続けようと誓いました。それが、ゆ